〇肝の季節ってどういうこと!?
さて、中医学の世界では、
春は肝に気を付けなさいよと言われる季節です。
春は自然界の陽気も増えてくる季節であり、
それに連動するように肝の動きも活発になるのです。
しかし、それ故に亢進しすぎてしまいがちなのです。
亢進し過ぎることは調和を乱しますから悪影響を及ぼすのです。
〇肝とは
中医学において肝とは、肝臓そのものだけを指すのではありません。
肝は気血の流れを調節し、
感情をコントロールする役割をするものとされています。
〇肝の機能が弱ると
肝が亢進しているところに、
疲れやストレス等が加わるとコントロールしきれなくなります。
その結果、イライラや不眠、頭痛が出てきます。
また、肝の機能が低下しすぎると気血の巡りも低下します。
そうなると、気分の落ち込み、不眠、胸のあたりの重苦しさ、
食欲不振、意欲低下といった、いわゆるプチ鬱の症状が出てきます。
更に、女性であれば月経トラブルが出ることもありますね。
〇肝の性質は木
木火土金水と五臓には性質がありますが
肝の性質は木
つまり、木の様にのびのびとストレスなく過ごすことが善しとされています
晴れた日には散歩などをしてみては如何でしょうか
ちょっと汗をかくぐらいの運動をすれば
湿邪も抜けますから気分良くなると思いますよ
〇漢方薬を使うなら
漢方薬はその人を診て話を訊いてから提案するので
無責任には言えないのですが
特徴的な症状から選べば
そこまで間違いは起きませんのでご案内します
① 肝気鬱結(かんきうっけつ)
- 特徴(症状):イライラ、胸脇部の張り、ため息、月経不順、喉の異物感
- 原因:ストレスや情緒の乱れによって肝の「気」が滞る
- 対処法:情緒の安定、ストレッチ、散歩などで気を巡らせる
- 代表的な漢方薬:
- 柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)
- 加味逍遥散(かみしょうようさん)
- 半夏厚朴湯 (はんげこうぼくとう) のどの異物感があれば
② 肝火上炎(かんかじょうえん)
- 特徴(症状):怒りっぽい、頭痛、目の充血、口の苦み、便秘
- 原因:肝の気が滞って熱を持ち、「火」となって上に昇る
- 対処法:辛い物、アルコールの摂取を控え、冷却・鎮静を意識
- 代表的な漢方薬:
- 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
- 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
③ 肝血虚(かんけっきょ)
- 特徴(症状):目の疲れ、視力低下、爪の割れやすさ、不眠、めまい
- 原因:血の不足により肝が栄養を失う状態
- 対処法:栄養のある食事、早寝、休養
- 代表的な漢方薬:
- 四物湯(しもつとう)
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
④ 肝陽上亢(かんようじょうこう)
特徴(症状):高血圧傾向、頭痛、めまい、顔のほてり、耳鳴り
原因:肝陰の不足により肝陽が抑えられず、上へ昇る
対処法:夜更かしを避け、過労を防ぎ、冷静な生活
代表的な漢方薬:
天麻鉤藤飲(てんまこうとういん)
釣藤散(ちょうとうさん)

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